体内に必要以上の脂肪が蓄積されている状態を肥満といいます。程度の差こそありますが、肥満は生活習慣病の原因のひとつに挙げられます。肥満の原因は、また実際にどのような病気が生じるでしょうか。
原因
体内組織にたくさんの中性脂肪が溜まって体重が増加した状態を肥満症といいます。日常生活で消費するカロリー以上の食事をとり、その結果、余分な栄養が中性脂肪に変えられて体内の脂肪組織に蓄積されることが原因となります。
移転的に太りやすい体質の人もいますが、多くは食べ過ぎと運動不足が原因で子どもにも見られます。また、飲酒によるカロリーのとりすぎや、寂しさや欲求不満、退屈などの精神的なストレスを解消しようとして過食となり、肥満症になることがあります。
病気
特別な病気がたくて太っているのを単純性肥満といい、肥満症の多くを占めます。血液中の中性脂肪が多くなり、過酸化脂質が増加するため動脈硬化が起こりやすく、心筋梗塞や脳血栓などの病気になりやすくなります。さらに糖尿病や痛風、高血圧症なども発生しやすくなります。肥満症には内分泌系の病気や遺伝などが原因の場合があり、この場合は医師の診断が必要になります。
ケア
減食と適切な運動を続けることが必要です。食事の際、エネルギー源となる糖質や脂質を減らし、体をつくる蛋白質や、ビタミン・ミネラルを十分に取るようにします。無理なダイエットはしないで、1日3食きちんと取り、ゆっくりとよくかんで食べます。運動については普段から歩くなど、日常生活の中で意識して体を動かすようにしてください。
判 定 | や せ | 普 通 | 過体重 | 肥 満 |
BMI | ~19.8 | 19.8~24.2 | 24.2~26.4 | 26.4~ |
肥満度 | ~-10% | -10%~+10% | +10%~+20% | +20%~ |
[体重Kg/(身長m)2]で求められる指数をBMI(Body Mass Index)といい、肥満の判定に用いられます。日本肥満学会ではBMI=22を標準体重としています。
半角数字で身長・体重を入力してください。